ボブの往診。

昨年末から様子がおかしいボブ。

どんな様子かというと

「私に向かって突然威嚇する。」

私にだけ。

ボブが来てから毎日愛情たっぷり育てて

きたのに、突然訳も分からず威嚇されて

牙をむかれて、私の心はボロボロ…

そして日に日に増すボブへの恐怖心…

どうしてこんな事になったのか、原因を

突き止めたくて動物行動学の先生に往診を

依頼しました。

まず来てもらうまでの準備として、何枚にも

及ぶカウンセリングシートを書きます。

それを先生に送って、できれば威嚇した時の

動画も送って欲しいと言われたけど、

こっちは威嚇されてビビってるのに

動画なんて撮る余裕ないわ!と思ってそれは

パスしました。笑

カウンセリングシートの内容は、

威嚇する頻度や、ボブの生活環境、

トイレの回数、何月何日どんな状況で

威嚇したか、等々のちゃんとお世話を

していないと書けない事ばかりでした。

それを先生が見てから往診に来てくれます。

当日、先生を駅まで迎えに行って我が家へ。

ボブはボブ専用部屋で待機させました。

まず、カウンセリングシートを見ながら先生が

状況を確認していきます。

大体の状況が解ったあとボブを部屋に

入れました。

さすが先生!

ボブにおやつをあげて慣れさせながら様子を

見ていました。

しばらく様子を見てからボブを部屋に戻して

お話しが始まります。

まず、私の恐怖心が尋常じゃないことに先生が

気付きました。

そして私に「無理しなくて良いですよ、

責任感が強いから怖いけど頑張ってボブとの

距離を縮めようとしているんだなぁというのが

私の印象でした。

でも猫は感情がわかる生き物なので多分その

恐怖心はボブちゃんにも伝わります。

なので、お互いにぎこちない感じになってしまう

ので焦らずゆっくり良いとこどりして、

暫くはおやつをあげる時だけボブちゃんと接触

するようにするだけでも良いと思います。」

と言ってくれた。

この時私は今まで本当に辛かったことを、

やっと誰かに理解してもらえたという気持ち

から涙が溢れ出てしまった。

自分が飼ったくせに、怖くて一緒に居れない

なんて本当に情けない、飼主失格だな…と

毎日思ってた。

でも先生に無理しなくてもいいって言われた

ことで私の心は少し救われた。

そしてボブは音に対しすごく敏感で、神経質。

それは元々の性格と育ちの影響の両方が

関係しているんじゃないかという事でした。

ペットショップに居た子なので生後早くから

母猫や兄弟猫と離されてしまった為に不安傾向が

高く生後5か月までペットショップにいたので

生後3~9週齢にあたる社会化期に日常の生活音

に触れていない事も原因の一つだと。

こんな話を聞くと胸が痛みました。

動物も人間と同じ。

やはりボブには愛情たっぷり注いであげないと。

結局この日の診察時間は約3時間。

丁寧なカウンセリングとアドバイスで、

かなり救われました。

そして後日、先生からメールで

行動カウンセリングの内容のまとめが

送られてきました。

つづく…